海外文学読書録

書評と感想

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『ゲーム・オブ・スローンズ』(2011-2019)

ゲーム・オブ・スローンズ(第一章~最終章)4K ULTRA HD コンプリート・シリーズ(30枚組+ブルーレイ ボーナス・ディスク3枚付)[4K ULTRA HD + Blu-ray] ピーター・ディンクレイジ Amazon ★★★★★ 北部を領地とするエダード・スターク(ショーン・ビーン)は、七…

エドゥアルド・ハルフォン『ポーランドのボクサー』(2008,2010,2014)

ポーランドのボクサー (エクス・リブリス) 作者:エドゥアルド・ハルフォン 白水社 Amazon ★★★★ 日本オリジナル編集の短編集。「彼方の」、「トウェインしながら」、「エピストロフィー」、「テルアビブは竈のような暑さだった」、「白い煙」、「ポーランドの…

アンリ・シャリエール『パピヨン』(1969)

パピヨン 上 (河出文庫) 作者:H・シャリエール 河出書房新社 Amazon ★★★ 1931年。25歳のやくざ者パピヨンが無実の罪で終身刑を言い渡される。彼は仏領ギアナの流刑地に送られることになった。1933年。パピヨンは仲間と共に脱走する。一行はトリニダッドを経…

小津安二郎『麦秋』(1951/日)

麦秋 原節子 Amazon ★★★★ 鎌倉。間宮家の長女・紀子(原節子)は東京でOLをしている28歳の独身女性。彼女は実家暮らしをしていた。実家には、父・周吉(菅井一郎)、母・志げ(東山千栄子)、長男・康一(笠智衆)、その妻・史子(三宅邦子)、そして長男夫…

サム・ライミ『スパイダーマン』(2002/米)

スパイダーマン (字幕版) トビー・マグワイア Amazon ★★★ 高校3年生のピーター・パーカー(トビー・マグワイア)は、両親を早くに亡くして伯父夫婦の元で暮らしていた。彼は幼馴染の同級生メリー・ジェーン・ワトソン(キルスティン・ダンスト)に思いを寄せ…

小津安二郎『晩春』(1949/日)

晩春 原節子 Amazon ★★★★★ 鎌倉。大学教授の曾宮周吉(笠智衆)は妻を亡くし、現在は娘の紀子(原節子)と二人で暮らしている。紀子はもう27歳になるが、父の世話をするために未だ独身だった。周吉はそのことを心配している。紀子はそんな心配をよそに、周吉…

フリッツ・ラング『飾窓の女』(1944/米)

飾窓の女(字幕版) E・G・ロビンソン Amazon ★★★ 犯罪心理学の准教授リチャード・ウォンリー(エドワード・G・ロビンソン)が、飾り窓に陳列されている女の肖像画を見る。すると、すぐ側に絵のモデルをしたアリス・リード(ジョーン・ベネット)が立ってい…

ヘレン・マクロイ『あなたは誰?』(1942)

あなたは誰? (ちくま文庫) 作者:ヘレン マクロイ 筑摩書房 Amazon ★★★ ニューヨークでナイトクラブの歌手をしているフリーダは、精神科医の卵アーチーと婚約していた。フリーダはアーチーの実家に滞在する予定だったが、その前に何者かから脅迫の電話を受け…

ジョルジュ・シムノン『ちびの聖者』(1965)

ちびの聖者 (シムノン本格小説選) 作者:ジョルジュ シムノン 河出書房新社 Amazon ★★★★ パリのムフタール通り。貧しい家に生まれたルイ・キュシャは、母と兄と姉と双子の5人と暮らしていた。母は市場で野菜を売っている。また、よく家に男を連れ込んでいた。…