海外文学読書録

書評と感想

ジャネット・ウィンターソン

ジャネット・ウィンターソン『さくらんぼの性は』(1989)

さくらんぼの性は (白水Uブックス―海外小説の誘惑) 作者:ジャネット ウィンターソン 白水社 Amazon ★★★★ 17世紀半ばのロンドン。象を吹き飛ばし、オレンジを12個頬張ることができる巨漢の犬女が、テムズ川の泥の中で赤ん坊を拾い、ジョーダンと名付けて育て…

ジャネット・ウィンターソン『オレンジだけが果物じゃない』(1985)

オレンジだけが果物じゃない (白水Uブックス176) 作者:ジャネット ウィンターソン 白水社 Amazon ★★★ ジャネットは赤ん坊の頃、狂信的なキリスト教徒の女の養子になり、以来伝道師になるべく厳しい宗教教育を叩き込まれた。キリスト教の教えを信じ込んだジャ…