海外文学読書録

書評と感想

ローラン・ビネ

ローラン・ビネ『文明交錯』(2019)

文明交錯 (海外文学セレクション) 作者:ローラン・ビネ 東京創元社 Amazon ★★★★ 遠い昔、ヴァイキングが鉄・病原菌・馬をアメリカ大陸に持ち込む。そして、16世紀。インカ帝国のアタワルパは兄の軍勢に追い詰められて船に乗った。行き着いた先はポルトガル。…

ローラン・ビネ『言語の七番目の機能』(2015)

言語の七番目の機能 (海外文学セレクション) 作者:ローラン・ビネ 東京創元社 Amazon ★★★★ 1980年。大統領候補ミッテランと会食したロラン・バルトは、帰り道に交通事故に遭って死亡した。彼の手元からはある重要な文書が持ち去られている。それはヤコブソン…

ローラン・ビネ『HHhH――プラハ、1942年』(2009)

HHhH (プラハ、1942年) (海外文学セレクション) 作者:ローラン・ビネ 東京創元社 Amazon ★★★★ ナチス・ドイツの時代。ヒムラーの右腕だったラインハルト・ハイドリヒは、ユダヤ人大量虐殺の実質的な推進者になっていた。そんな彼を暗殺すべく、チェコ亡命政…