海外文学読書録

書評と感想

フランツ・カフカ

フランツ・カフカ『ある流刑地の話』

ある流刑地の話 (角川文庫) 作者:フランツ・カフカ,本野亨一 KADOKAWA Amazon ★★★ 日本オリジナル編集の短編集。「二つの対話」、「観察」、「判決」、「村の医者」、「ある流刑地の話」、「断食芸人」、「ある犬の研究」の7編。 旅行者は考えこんでしまった…

フランツ・カフカ『城』(1926)

城 (角川文庫) 作者:フランツ・カフカ,原田 義人 KADOKAWA Amazon ★★★★ 晩遅く、測量技師のKが雪深い村に到着する。その村は城の領地で、伯爵の許可なしに住んだり泊まったりすることはできなかった。Kは2人の助手を押し付けられ、酒場の女中といい仲になる…

フランツ・カフカ『審判』(1925)

審判 (角川文庫) 作者:フランツ・カフカ,本野 亨一 KADOKAWA Amazon ★★★ 30歳の誕生日に銀行の業務主任ヨーゼフ・Kが見知らぬ2人組の訪問を受け、自分が逮捕されたことを告げられる。しかし、罪状は分からない。ヨーゼフ・Kは今まで通り日常を過ごしていいこ…

フランツ・カフカ『アメリカ』(1927)

アメリカ (角川文庫) 作者:フランツ・カフカ,中井 正文 KADOKAWA Amazon ★★★★ 16歳でドイツからアメリカに追放されたカール・ロスマンは、ニューヨーク港で火夫の抗議に協力した後、伯父で上院議員のヤーコブに引き取られる。ヤーコブは仲介業を営む富裕層だ…