海外文学読書録

書評と感想

リチャード・パワーズ

リチャード・パワーズ『惑う星』(2021)

惑う星 作者:リチャード・パワーズ 新潮社 Amazon ★★★★ 宇宙生物学者のシーオは妻アリッサを事故で亡くし、今は9歳の息子ロビンと2人で暮らしている。ロビンは感受性の強い少年だったが、学校では問題児だった。精神科の診断では自閉症やADHDの疑いが出てい…

リチャード・パワーズ『オーバーストーリー』(2018)

オーバーストーリー 作者:パワーズ,リチャード 新潮社 Amazon ★★★ 芸術家のニコラス・ホーエルには、南北戦争前から四世代にわたって栗の木を育て、その様子を写真に収めてきた祖先がいた。そんな彼がオリヴィアという女子大生と出会う。彼女は感電して死の…

リチャード・パワーズ『オルフェオ』(2014)

オルフェオ 作者:リチャード パワーズ 新潮社 Amazon ★★★★ アメリカ同時多発テロから10年後。70歳の音楽家ピーター・エルズは、仕事を引退して趣味で細菌の遺伝子操作をしていた。目的は、音楽ファイルを生きた細胞に入れること。ところが、飼い犬の死をきっ…

リチャード・パワーズ『エコー・メイカー』(2006)

エコー・メイカー 作者:リチャード パワーズ 新潮社 Amazon ★★★ ネブラスカ州。マークがトラックを運転中に事故に遭って意識不明の重体になる。姉のカリンが病院に駆けつけて彼を看病するも、意識を取り戻したマークは彼女のことを偽物だと思い込んでいた。…