海外文学読書録

書評と感想

ウンベルト・エーコ

ウンベルト・エーコ『フーコーの振り子』(1988)

フーコーの振り子 上 (文春文庫) 作者:ウンベルト エーコ 文藝春秋 Amazon ★★★★★ 学生運動に沸くミラノ。大学生のカゾボンはテンプル騎士団をテーマにした卒論を書いていた。その彼がガラモン出版の編集者ベルボとその同僚ディオタッレーヴィと出会い、会社…

ウンベルト・エーコ『女王ロアーナ、神秘の炎』(2004)

女王ロアーナ,神秘の炎(上) 作者:ウンベルト・エーコ 岩波書店 Amazon ★★★ 1991年。もうすぐ60歳になる男が病院のベッドで目覚める。彼の名はジャンバッティスタ・ボドーニ(愛称ヤンボ)。ヤンボは事故で記憶喪失になっていた。彼は本を読んだり人から聞い…

ウンベルト・エーコ『前日島』(1994)

前日島 作者:ウンベルト エーコ 文藝春秋 Amazon ★★★★ 1643年。小貴族のロベルト・ド・ラ・グリーヴは、戸板一枚で海を漂流して一隻の船に辿り着く。見たところそこは無人のようだった。船からは島が見えるものの、ロベルトは泳げないので渡ることができない…

ウンベルト・エーコ『プラハの墓地』(2010)

プラハの墓地 (海外文学セレクション) 作者:ウンベルト・エーコ 東京創元社 Amazon ★★★★ 19世紀。ユダヤ人嫌いの祖父に育てられたシモーネ・シモニーニは、祖父の死後、公証人のもとで遺言書をはじめとした文書偽造の仕事をする。やがて彼は各国の秘密情報部…

ウンベルト・エーコ『ヌメロ・ゼロ』(2015)

ヌメロ・ゼロ (河出文庫) 作者:ウンベルト・エーコ 河出書房新社 Amazon ★★★ 1992年。文筆業のコロンナが、あらゆることについて真実を暴くことを目的とした特殊な新聞の創刊に関わることになる。編集部に出入りする彼は、ムッソリーニに関する陰謀論を聞か…