海外文学読書録

書評と感想

E・M・フォースター

E・M・フォースター『天使も踏むを恐れるところ』(1905)

天使も踏むを恐れるところ 作者:E.M. フォースター 白水社 Amazon ★★★ ソーストンの中産階級に嫁いだリリアは、娘アーマを産んでからしばらくして夫を亡くす。リリアとアーマは、夫の家族であるヘリトン家の干渉を受けながら2人で暮らしていた。そんなあると…

E・M・フォースター『眺めのいい部屋』(1908)

眺めのいい部屋 (ちくま文庫) 作者:E.M. Forster 筑摩書房 Amazon ★★★★ 裕福な娘ルーシーは、従姉妹のシャーロットと2人でフィレンツェに旅行する。宿泊先の部屋に不満を漏らす2人。それを聞いた青年ジョージと彼の父親エマースン氏が、2人に自分たちが泊ま…

E・M・フォースター『インドへの道』(1924)

インドへの道 (河出文庫 フ 21-1) 作者:E・M・フォースター 河出書房新社 Amazon ★★★ インドの町チャンドラポア。イスラム教徒のインド人アジズは、医師としてイギリス人大佐の元で働いていた。大佐はインド人を見下してアジズを冷たくあしらっている。一方…

E・M・フォースター『ハワーズ・エンド』(1910)

ハワーズ・エンド (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-7) 作者:E・M・フォースター 河出書房新社 Amazon ★★★ シュレーゲル家の長女マーガレットは、妹ヘレンがウィルコックス家に出入りしたことをきっかけに、ウィルコックス夫人と懇意になる。ところが、間…