海外文学読書録

書評と感想

リュドミラ・ウリツカヤ

リュドミラ・ウリツカヤ『緑の天幕』(2010)

緑の天幕 (新潮クレスト・ブックス) 作者:リュドミラ・ウリツカヤ 新潮社 Amazon ★★★ スターリンの死からソ連崩壊まで。イリア、ミーハ、サーニャの3人は幼馴染で、長じてからは反体制運動に身を投じることになった。また、オーリャ、ガーリャ、タマーラの3…

リュドミラ・ウリツカヤ『通訳ダニエル・シュタイン』(2006)

通訳ダニエル・シュタイン(上) (新潮クレスト・ブックス) 作者:リュドミラ・ウリツカヤ 新潮社 Amazon ★★★★ ポーランドのユダヤ人ダニエル・シュタインはナチスのユダヤ人狩りから逃れ、出自を隠したままゲシュタポで通訳を務めることになった。ゲットーの殲…

リュドミラ・ウリツカヤ『女が嘘をつくとき』(2008)

女が嘘をつくとき (新潮クレスト・ブックス) 作者:リュドミラ ウリツカヤ 新潮社 Amazon ★★★ 連作短編集。「ディアナ」、「ユーラ兄さん」、「筋書きの終わり」、「自然現象」、「幸せなケース」、「生きる術」の6編。 女のたわいない嘘と男の大がかりな虚言…

リュドミラ・ウリツカヤ『ソーネチカ』(1997)

ソーネチカ (新潮クレスト・ブックス) 作者:リュドミラ ウリツカヤ 新潮社 Amazon ★★★ ソヴィエト時代。ユダヤ人にして読書好きのソーネチカは、第二次世界大戦が勃発したときに疎開し、地元の図書館で働いていた。そこへ反体制の芸術家ロベルトがやってくる…