海外文学読書録

書評と感想

ミハル・アイヴァス

ミハル・アイヴァス『黄金時代』(2001)

黄金時代 作者:ミハル アイヴァス 河出書房新社 Amazon ★★★ 民俗学者の「私」は大西洋の島に3年ほど滞在していた。島民たちは島に名前をつけておらず、さらには島民自身の名前がコロコロ変わっていく。「私」はそんなへんてこな島について語りつつ、話は脱線…

ミハル・アイヴァス『もうひとつの街』(1993,2005)

もうひとつの街 作者:ミハル・アイヴァス 河出書房新社 Amazon ★★★ 雪の降るプラハ。古書店で「私」は、書名も著者名も記されていない奇妙な本を買う。それはこの世のものではない文字で綴られていた。本の入手を機に、「私」は浮世離れした現実が次々と現れ…