海外文学読書録

書評と感想

サマセット・モーム

サマセット・モーム『片隅の人生』(1932)

片隅の人生 (ちくま文庫) 作者:W.サマセット モーム 筑摩書房 Amazon ★★★★ 眼科のサンダース医師は福州の中国人に人気があった。その彼が中国人富豪の手術のためマレー半島のタカナ島に赴く。手術は成功し、島で退屈していたところ、ニコルズ船長とフレッド…

サマセット・モーム『アシェンデン―英国秘密情報部員の手記』(1928)

英国諜報員アシェンデン (新潮文庫) 作者:モーム,サマセット 新潮社 Amazon ★★★★ 連作短編集。「R大佐」、「家宅捜索」、「ミス・キング」、「毛無しのメキシコ人」、「黒髪の美人」、「ギリシア人」、「パリ行き」、「踊り子ジューリア・ラッツァーリ」、「…

サマセット・モーム『月と六ペンス』(1919)

月と六ペンス (新潮文庫) 作者:サマセット モーム 新潮社 Amazon ★★★ 作家の「わたし」が画家のストリックランドについて回想する。ロンドンで株式仲買人をしていたストリックランドは、40歳のとき突如として妻子を捨てて出奔する。浮気が原因だろうと考えた…