海外文学読書録

書評と感想

ギ・ド・モーパッサン

ギ・ド・モーパッサン『宝石/遺産 モーパッサン傑作選』(1883,1884)

宝石/遺産~モーパッサン傑作選~ (光文社古典新訳文庫) 作者:モーパッサン 光文社 Amazon ★★★ 日本オリジナル編集の短編集。「宝石」、「遺産」、「車中にて」、「難破船」、「パラン氏」、「悪魔」の6編。 ここ一週間、例の夕食にそなえてカシュランは忙…

ギ・ド・モーパッサン『脂肪の塊/ロンドリ姉妹 モーパッサン傑作選』(1880,1884)

脂肪の塊/ロンドリ姉妹~モーパッサン傑作選~ (光文社古典新訳文庫) 作者:モーパッサン 光文社 Amazon ★★★ 日本オリジナル編集の短編集。「聖水係の男」、「『冷たいココはいかが!』」、「脂肪の塊(ブール・ド・スュイフ)」、「マドモワゼル・フィフィ…

ギ・ド・モーパッサン『ベラミ』(1885)

ベラミ (角川文庫) 作者:モーパッサン,中村 佳子 KADOKAWA Amazon ★★★ パリ。アルジェリアからの帰還兵ジョルジュ・デュロワは、鉄道会社に安月給で雇われていた。そんななか、戦友のフォレスチエと偶然再会し、新聞記者の仕事を紹介してもらう。イケメンの…

ギ・ド・モーパッサン『女の一生』(1883)

女の一生 (光文社古典新訳文庫) 作者:モーパッサン 光文社 Amazon ★★★★ 男爵の一人娘ジャンヌが、17歳になって修道院の寄宿舎から出てくる。間もなく彼女は子爵のジュリアンと出会い、彼と結婚するのだった。コルシカへのハネムーンまでは比較的良好な関係だ…