海外文学読書録

書評と感想

オルハン・パムク

オルハン・パムク『赤い髪の女』(2016)

赤い髪の女 作者:オルハン パムク 早川書房 Amazon ★★★★ 左翼活動家の父が失踪した。息子のジェムは大学進学費用を稼ぐため、期間限定で井戸掘り親方の見習い弟子になる。親方はジェムに対して父親のように接してくれていた。あるとき、ジェムは赤い髪の女を…

オルハン・パムク『僕の違和感』(2013)

僕の違和感 上 (早川書房) 作者:オルハン パムク 早川書房 Amazon ★★★★ 12歳のときに故郷の村からイスタンブルに移住したメヴルトは、学校に通いながらヨーグルトの呼び売りをしていた。成人後、いとこの結婚披露宴に出席した彼は、ある女の子に一目惚れする…

オルハン・パムク『黒い本』(1990)

黒い本 作者:オルハン・パムク 藤原書店 Amazon ★★★★ 弁護士のガーリップは幼馴染のリュヤーと結婚していたが、ある日、妻がメモを残して失踪してしまう。同時期に彼女の異母兄のジェラールも行方不明になっていた。ジェラールは新聞の人気コラムニストで、…