海外文学読書録

書評と感想

ウィリアム・シェイクスピア

ウィリアム・シェイクスピア『恋の骨折り損』(1594-1595?)

恋の骨折り損 シェイクスピア全集 16 (ちくま文庫 し 10-16) 作者:W. シェイクスピア 筑摩書房 Amazon ★★★ ナヴァール王国のファーディナンド王は宮廷をアカデミーにすると決めた。彼は3人の側近(ビローン、ロンガヴィル、デュメイン)を学友とし、これから…

ウィリアム・シェイクスピア『ヴェローナの二紳士』(1594)

シェイクスピア全集27 ヴェローナの二紳士 (ちくま文庫) 作者:W. シェイクスピア 筑摩書房 Amazon ★★★ ヴェローナの青年紳士ヴァレンタインは、恋など一瞬の快楽だとケチをつけていた。ところが、ミラノに旅行すると大公の娘シルヴィアと相思相愛の仲になり…

ウィリアム・シェイクスピア『ウィンザーの陽気な女房たち』(1597)

ウィンザーの陽気な女房たち―シェイクスピア全集〈9〉 (ちくま文庫) 作者:ウィリアム シェイクスピア 筑摩書房 Amazon ★★★ エリザベス朝のイングランド。太っちょの騎士フォルスタッフが、ウィンザーに住む2人の人妻――ペイジ夫人とフォード夫人――に恋文を送…

ウィリアム・シェイクスピア『タイタス・アンドロニカス』(1590?)

シェイクスピア全集 12 タイタス・アンドロニカス (ちくま文庫) 作者:ウィリアム・シェイクスピア 筑摩書房 Amazon ★★★★ ローマ帝国の将軍タイタス・アンドロニカスが、ゴート族との戦争に勝利して首都に凱旋する。彼は捕虜にしたゴート人の女王タモーラの長…

ウィリアム・シェイクスピア『リチャード三世』(1592-1593?)

シェイクスピア全集 (7) リチャード三世 (ちくま文庫) 作者:W. シェイクスピア 筑摩書房 Amazon ★★★★ グロスター公リチャードは、長兄のイングランド王エドワード四世が病に伏せるなか、次兄のクラレンス公ジョージを謀殺する。王が死んだ後は邪魔な貴族を処…

ウィリアム・シェイクスピア『ヘンリー六世』(1588-1591?)

ヘンリー六世 シェイクスピア全集 19 (ちくま文庫 し 10-19) 作者:W. シェイクスピア 筑摩書房 Amazon ★★★ 第一部。ヘンリー六世が治めるイングランドは、シャルル皇太子が率いるフランスと戦争をしている。オルレアンでジャンヌ・ダルクがイングランド軍を…

ウィリアム・シェイクスピア『尺には尺を』(1604)

シェイクスピア全集28 尺には尺を (ちくま文庫) 作者:シェイクスピア,W. 筑摩書房 Amazon ★★★ ウィーン。貴族のアンジェロが公爵の代理に任命される。アンジェロは眠っていた厳しい法律を杓子定規に適用して風紀を正そうとしていた。その煽りを受けて、婚約…

ウィリアム・シェイクスピア『アテネのタイモン』(1606-1607?)

シェイクスピア全集29 アテネのタイモン (ちくま文庫) 作者:シェイクスピア 筑摩書房 Amazon ★★★ アテネの貴族タイモンは莫大な財産を所持しており、それを周囲の人々に惜しみなく与えていた。ところが、実は財政が破綻していたことが判明、金貸しが借金の取…